家具修復
2012/10/13
秋らしい季節になりました。少し前から依頼のあった、古い家具の修復が、始まりました。現場に引き取りに行くと、インドで20数年前に、気に入って買ってきたものだそうで、彫刻の入った、ハードウッド(材種不明)のサイドボードである。すべて無垢材で、側面は、無垢板を薄くして、曲げている。制作時の含水率や製作場所と仕様場所との、気候の違いで、大きく変化したものだろう。お客さんの話では、品物を買ってから、日本に到着するまで、1年近くかかったそうです。運賃が家具の倍程かかったとの事、どうしても使って行きたいので、今回の補修の依頼となりましたが、費用の関係ともあり、なかなかな、難問です。サイドの局面パネルは、何カ所もひずみからの割れがはあり、まずこれを止めないと崩壊する恐れがあります。側面パネル(7mm程の無垢板の内側に、グラスマットを接着し重ねて強度を増し、埋木、樹脂の充填、洗浄、研磨、仕上げ、をする事に決め、テストを繰り返し、補修工事も終盤に差し掛かりました。1日1時間程の、仕事ですが、毎日続く、気長にやれないとできない仕事です。予算が、少ないのですが、いいものに仕上げたいです。